エージェントが仲介するコミュニケーション支援に関する研究

対面会話のような原始的なコミュニケーションは「場」の介在によって成り立っていた．一方，インターネットのような電子コミュニケーション手段は｢場｣の制約を取り払い，不特定多数の利用者が少ない制約でコミュニケーションを図ることができる環境を提供している．その一方で，SPAMやWWW情報の意図しない利用などのセキュリティやプライバシに関わるさまざまな社会問題を引き起こしている．コミュニケーションにおける「場」の役割には，セキュリティの確保，Socialware Platformがあげられる．インターネット上に｢場｣の概念を導入する｢場指向コミュニケーション」を提案し，モバイルエージェント技術を用いてその実現を図る．

発表論文

• Yasuhiko Kitamura, Yasuhiro Mawarimichi, and Shoji Tatsumi. Mobile-Agent Mediated Place Oriented Communication, M. Klusch, O. Shehory, G. Weiss (Eds.), Cooperative Information Agents III, Lecture Notes in Artificial Intelligence, Vol. 1652, Berlin et al.: Springer-Verlag, 221-231, 1999.